Liber-arium の再構築<リフレーミング>

Liber-arium の再構築<リフレーミング>

現役大学図書館職員の発見と共有。

【趣味】自作キーボード沼(温泉)に片足をつっこんだ経緯と現状

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Tako.


大学図書館職員の Tako. です。


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Tako.


普段は本業である図書館関連の記事を書いていますが、ここでは脱線して、すっかり趣味になった自作キーボード(正確にはキーボードキット)の話をば。


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Tako.


……図書館まったく関係ないですね。(リハビリだから許してほしい)


※前半は身の上話です。
※後半に、組み立てたキーボード使用したキースイッチ の所感や比較を載せているので、実用性メインの方は 組み立てたキーボードについて からどうぞ。
※また、浸かりたてなので認識違いが多々あると思います。誤りがありましたら、コメント等でお知らせいただけると大変助かります。



経緯

一年間の育休を取得し、現在、その真っ最中です。*1
毎日どころか毎時間おきになにかしらの成長が見られ、慌ただしくも楽しく暮らしています。


ですが、個人的に「達成感のなさ」が本当に苦しいです。*2*3



生後3か月程度の幼児は自力では眠れず、2~3時間毎に起きます。

幸い奥さんと二人体制で育児に当たれることになったので、交互に仮眠をとるなり気分転換に出かけるなりはできます。


ただ、眠い。とにかく眠い。無限に眠い。


こんな頭で、集中できるわけもない。


ゆるんだ頭でも完成させられるものは何があるだろう?


そう考えた時、パッと思いついたのは「プラモデル」でした。

ただ、作ってどうするんだ? 日々楽しむには大量に買ってこなければならないのでは? と懸念が払拭できませんでした。本の置き場にすら困っているのにさらに場所を減らしてどうする、とも。


そんなグルグル思考のなか、吾子にミルクをやりながら録画していた番組をぼんやりと攫っていると、目に飛び込んできたのが



「マツコの知らないキーボードの世界」(2020年7月21日放送)でした。
www.tbs.co.jp



自作キーボード沼(温泉)

元々職場でも自前の Microsoft Ergonomic Keyboard を持ち込むなど、そこそこ興味はありました。

しかも育休に入る少し前に、ボーナスを見込んで日本語配列のHHKB Hyblid Type-S 「と」 HHKB Hyblid(無印)を購入しており、キーボードの打鍵感の違いについて感動したばかりだったのです。(この時点で何かがおかしい。)


番組視聴後、図書館職員持ち前の検索能力()を十全に駆使し、
Microsoft Ergonomic Keyboard はメンブレン方式
・HHKBは静電容量無接点方式という独自の規格
メンブレン方式、静電容量無接点方式のどちらも、キーキャップ*4の種類はそれほど多くない(というか、ほぼない。)
・キーキャップの種類が豊富で、見た目にも楽しいのはカニカルキーボードと言うらしい

キースイッチというものがあり、それによってタイピングの感覚が大きく変わる
・キースイッチは「軸」とも呼ぶらしい
→赤軸、青軸、黒軸、など

・日本の職場で多く採用されているのは日本語配列(JIS配列)
・ほかに英語配列(US配列)、ISO配列(UK配列)がある
・HHKBの英語配列は独自の配列で、HHKB配列(HHKB Layout)とも呼称される
・自作キーボードではこれらにも該当しない独自配列があり、千差万別

例)Alice配列:

例)Willow配列:

例)独自配列:




……というところを突き止め、「これはカスタムのし甲斐があるぞ」「楽しそうだぞ」と思いました。「長く遊べそうだ」とも。


ただ、そのメッカである遊舎工房さんのショップページを見ると、まあ~高い。


「HHKB Hyblid(3万円オーバー)を買っておいて何を」と思うかもしれませんが、それでもフルセットのキーボードならいざ知らず、キーキャップだけに1万円近く出す界隈は「怖いと感じてしまいました。



……この時は。



加えて心が折れたのは、キットのページの多くに並ぶ「はんだ付けが必要な商品です」の文字。


はんだ付けは、中学の技術の時間以来です。


全く自信がない……


「代行サービスもあるけれど、それならいろんな市販キーボードを買った方が良くないか?」と、一時はあきらめたのですが、ここでもまた検索能力が光り*5、「ホットスワップ」というキーワードに行きつきました。


補足:ホットスワップ(hot swap / ホットスワッパブル 等)
多くは、キースイッチを固定するソケットがPCB(キーボード基盤)へ、事前に はんだ付けされているものを言います*6*7。キーボードキットで「ホットスワップ」とあれば、多くはソケットが導入済みの状態を指す……はず。


ホットスワップ可能なキーボードの場合、ファームウェアを書き込んだPCB*8へ、キースイッチをはめ込むだけで使用自体は可能になります。


この「キースイッチ」が、タイピングの感触(=打鍵感)の多くを決めます。


それに加えて、
・見た目はもちろん、直接指に触れる部分のためキーボードの印象を大きく左右する 「キーキャップ」
・大きめのキーを支える「スタビライザー」
・キーの位置決めやPCB保護のために必要な 「プレート」
・それらを収める 「ケース」
これらがあると、市販されているキーボードにより近くなっていきます。


なので、この記事で紹介する、私が作成したキーボードについては、「自作キーボード」ではなく「キーボードキット」の方が正確な呼称かもしれません。

「作っている」より「組み立てている」に感覚が近いです。



ただ、ここでは検索でヒットしやすくするために「自作キーボード」と呼称させてください。


<ここまでのまとめ>
■自作キーボードの多くは、主に以下の6つの構成で成り立っている。
・PCB(基盤)
・プレート*9
・スタビライザー*10
・ケース
・キーキャップ
・キースイッチ


ホットスワップ(Hot swap)の自作キーボードやカスタムキーボード*11はプラモデル感覚で組み立てられる*12




自作キーボードを組み立ててみて

キーボードは「ツール」というイメージから、「楽器」に変わりました。

界隈ではよく言われる表現らしいのですが、少し解説しますね。(といっても所持数が所持数なので、サンプルは少ないのですが……)


今まで私が使用していたHHKBは、タイピングした感触を「スコンッ、スコンッ」と表現されることが多いです。

そもそもタイピングの感触を「打鍵感」というのですが、HHKB Hyblid はまさにピアノの鍵盤を触っている感じでした。(HHKB Hyblid Type-s、無印ともに。)

HHKB Hyblid Type-s を購入し、その静音性とタイピングのしやすさに満足していたのですが、のちに購入した無印の HHKB Hyblid では、打鍵感は多少重くなりましたが、枯山水で石が鳴るような音が心地よくタイピング自体が「楽しく」なりました。*13


タイピングは、打鍵感打鍵音、つまり触覚と聴覚とで楽しむもの。


それは一般に、演奏 と呼ばれます。

他者を高揚させるものではなく、あくまで自分をノせるためだけのものではありますが。



この体験が、私をキーボードの世界に引き摺り込みました。



組み立てたキーボードについて

私が組み立てたのは、BM60RGB ISOTokyo60JP60SS の3台です。

いずれもホットスワップ可能なキットかつ、その中でも比較的安価なものです。

特に、JP60SS国内で流通しているキーボードで安心です。加えて、JP60SSでは日本語普及配列準拠(エンターキーが「7」のような大きい形のもので、キー数や配列もおおよそ慣れ親しんだもの*14)で親しみやすいですし、スペースキーが分割されているという大きな特徴もあり、作業効率を一気に向上させられる可能性があります。



どういうことかというと。



現状、私はあまり機能性を重視していないのでここでは大きく触れませんが、自作キーボード、特に独自ソフトウェアではなくQMKVIA に対応しているものは拡張性が高く、キーマップを書き換えることで、もともとのキーとは別の機能を組み込むことができます

これはキーボード自体に書き込むので、使用するPCに依存しません。職場のPCでも自宅PCでも、同じ環境で使用することができます*15

また、ファンクションキーやシフトキーのように、特定のキーとの同時押しで機能するようにすることもできます。


例えば「レイヤーキー(TG(1))」を押してから「Q」のキーを押すと「ブラウザを開く」とか、「レイヤーキー(MO(3))」を押している間は「←」「バックスペース」になるとか。


つまり、キーの数が多ければ多いほど組めるマクロやショートカットの数は増えます*16


JP60SS の分割スペースバーは、ホームポジションからほぼ動かされることのない親指で押すスペースキーを、複数のレイヤーキーとして使用することができる点で画期的でした*17



QMKはかなり多機能で、マクロの他にオートshift等も可能なので、使いこなせれば仕事でもかなり便利だと思うのですが……すみません、詳しくはこれから勉強します。



なお、VIAに対応している場合、Remapでの書き換えも可能です。



Remap は国内で開発されたWebソフトで、オンライン上で作業するためソフトウェアのインストールが不要で、かつ、直感的に操作が可能なので非常に便利です。

またRemapは、特に自作キーボードを日本語キーボードとして使用したい方には、非常に親切な設計になっています。

使用しているPCのハードウェアキーボードレイアウトをプルダウンで指定すれば、実際にどのキーが出力されるのかが一目でわかるためです。



どういうことかというと。



同一のキーコードでも、PCの設定が日本語キーボードか英語キーボードかで、出力される記号は一部異なります。

日本語キーボードは世界的に見れば、かなりニッチな設定です。そのためVIAでは、世界的な標準である英語キーボードの場合に出力されるキーが表示されます。


つまり、ハードウェアキーボードレイアウトに日本語キーボードが設定されたPCの場合、VIAで表示されているキー実際にキーを打った時の記号とが、異なって出力されてしまうわけです。*18


具体的に挙げると、全角/半角@「」などです。日本語入力を基本とするならば、使用頻度の高いものばかりですよね。

これらのキーをVIAでキーマップに反映させるには、対応関係を把握している必要があるわけですが、初心者にはハードルが高い……


そう思われた方は、ぜひRemapをご利用ください。


かく言う私も、Remapがなかったらキーマップの書き換えで詰まっていたと思います。ありがたい……!



<ソフトウェア>
QMK Toolbox: Releases · qmk/qmk_toolbox · GitHub
QMK configurator: QMK Configurator
VIA: Release 1.3.1 · the-via/releases · GitHub

Webサービス
Remap

<使用方法についての解説記事>
QMK チュートリアル: QMK Firmware
(初心者編)自作キーボードにファームウェアを書き込む - 自作キーボード温泉街の歩き方
(初心者編)VIAを使ってキーマップを書き換えよう - 自作キーボード温泉街の歩き方
(初心者編)Remapを使ってキーマップを書き換えよう - 自作キーボード温泉街の歩き方


詳細と所感

■1台目 BM60RGB ISO

PCB: BM60RGB ISO
Plate: 60% Aluminum mechanical keyboard plate (2.75u shift)
Stabilizer: キットに同梱(詳細不明、PCBマウント)
Case: Anodized aluminium 3 layers acclive angle case + 自作EVA foam + PE foam + O-ring
Keycap:XDA profile + NP profile (Blank) + Artisan keycap "Iceberg"(キリン舎
Key Switch: Input club hako violet + Kailh box red + Novelkeys × Kailh box pink

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BM60RGB ISO
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バックライト、アンダーグロー点灯時

<特徴>
日本語配列に近い、ISO配列

<いいところ / 気に入ったところ>
カーソルキー(アローキー / ←→↑↓)がある。
・スペースバーが長く(6.25u)、日本語をタイピングする時に変換が楽。
・バックライト(=PCBの表側のLED)とアンダーグロー(=PCBの裏側のLED)がついていてかっこいい。

<いまいちなところ>
・国内での販売なし。
・入手には海外サイトを使用する必要があり、サポート面での不安がある。
・自力での問題解決能力が必要。

<所感>
日本語配列から移行しても、おおむね違和感なく使えました。
・ただ、6.25uサイズのスペースバーのため、運指が若干変わります。慣れたら問題なくなりましたが、あまりにも「若干」なので最初は戸惑うかもしれません。
・スタビライザーはセットについてきたものですが、Krytox GPL 205 Grade 0 でルブしています。方法は、スタビライザーのルブの話 - 自作キーボード温泉街の歩き方 を参考にしました。
・また、若干、アルミケースの反響音(ping)があったので、こちらの記事(アルミトレイケースの不快な音を除去して「整音化」する | キオクノロンダリング)を基に整音化を図りました。かなり変わります。

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画像はWikipediaより

キー配列 - Wikipedia



ーーー

■2台目 Tokyo60

PCB: Tokyo60
Plate: Tokyo60(Integrated plate + Acrylic middle plate)
Stabilizer: Everglide (スクリュー / lube: Krytox GPL 205 Grade 0
Case: Tokyo60(Aluminium case + KBDfans DZ60RGB-WKL PCB Foam
Keycap: KBDfans NP DyeSub PBT キーキャップセット(オフホワイト/グレー/ライトブルー)
Key Switch: Everglide aqua king

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Tokyo60
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アンダーグロー点灯時

<特徴>
・HHKB(英語配列)配列風
・アルミ製のケースなのに安価*19
・アンダーグローのLEDがかっこいい
・7uサイズのスペースバー

<いいところ / 気に入ったところ>
・とにかく見た目がいい。特にアンダーグローがかっこいい。
・バックスペースキーの位置が普段よりも一列低く反射的に指を伸ばしてしまうが、慣れたらこの方が手首を動かさずに済んで楽。これはすごくいいと思いました。

<いまいちなところ>
・同梱のスタビライザーが、ちょっとだけうるさいかもしれません。
・国内での販売なし。
・入手には海外サイトを使用する必要があり、サポート面での不安がある。
・自力での問題解決能力が必要。
・ケース内の反響音あり。
・最初の自作キーボードには不向き(所感で後述)
・日本語文章の入力には不向き(所感で後述)

<所感>
・レビューでもよく見かけますが、たしかに反響音(ping)はあります。ただ、KBDfans DZ60RGB-WKL PCB Foam をプレートとPCBの間に挟んだところかなり改善しました。私はあまり反響音に敏感な方ではないですが、foamを使えば通常使用では気にならないと思います。なお、上記のfoamはダイソーのEVAシート等で自作も可能です*20
・セットについてきたものが少しに気なったので、スタビライザーは Everglide のものに交換しました。スクリュータイプ*21なので、交換必須というほど悪いわけではないです。Krytox GPL 205 Grade 0 でルブしています。方法は、スタビライザーのルブの話 - 自作キーボード温泉街の歩き方 を参考にしました。
・販売サイトにビルドガイドへの案内がなく、製作者のページを検索しても Tokyo60 のビルドガイドがうまくヒットせず、見つけるまでかなり時間がかかりました。図書館職員だから我慢できた。そうじゃなかったら我慢できなかった。 ※公式ビルドガイドはこちら
・加えて、手順でも戸惑うことが多かったです。完成すれば問題ないのですが、アルミケースやPCBに若干ゆがみがあったり、アクリルプレートのサイズが若干異なっていたり*22、とちょっと癖がある気がします。不具合とまではいかないのですが、これが最初の自作キーボードだと「これで本当にあっているのか?」と組み立て時に不安になるかもしれません。
・ただ、アンダーグローを点けたときの外観がめちゃくちゃかっこいいです。各キーにバックライトはついていませんが、全体が透明なキースイッチ(Aqua king等)を使用すると、アンダーグローを透過してバックライト風になります。本当にキレイです。

・また、Tokyo60の特徴というわけではないのですが、日本語での文章を書く際にカーソルキーがないことの不便さを実感しました。レイヤーでほかのキーにカーソルキーを割り当ててはいますが、やっぱり一挙動遅れるとリズムが崩れます。そのため、我が家ではTokyo60はHTMLの記述や英文執筆の専用機になっています。
→このことについては、小説家の三雲岳斗先生がブログで言及されています。

原稿用紙を想像してもらえるとわかりやすいのですが、直線的に記述される英文と違って、日本語の文章というのは縦軸と横軸のある格子状の(平面的な)表記になっています。そのため他の言語と比較して矢印キー上下の重要度が高いです。縦書きの文書の場合は特に。note.com



ーーー

■3台目 JP60SS

PCB: JP60SS
Plate: キットに同梱(繊維強化プラスチック(FR4)製)
Stabilizer: Durock (プレートマウント / lube: Krytox GPL 205 Grade 0
Case: Tofu aluminum silver + 自作EVA foam + PE foam + O-ring
Keycap: DSA laser etched keycap+Artisan keycap "Stone Wall"(キリン舎
Key Switch: Drop+Invyr Holy Panda + Everglide aqua king

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JP60SS
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しぶい……!

<特徴>
・日本語普及配列準拠
・分割スペースバー
※こだわりの詳細は、製作者HPのJP60SS | 天高工房をご参照ください

<いいところ / 気に入ったところ>
分割スペースバーがすごく便利! 運指がコンパクトになり手首をあまり動かさず、日本語を記述することが可能です。慣れるまで時間はかかりますが、一度慣れてしまえば、これ以外の配列に違和感を抱くようになりました。
・日本語普及配列準拠のため移行コストなしで自然に使えます。

<いまいちなところ>
・一見普通の日本語配列キーボードのため、トータル2万円前後の出費はためらうかもしれません。
・ただ、それくらいの価値はあると思います。私は最初からこれを買えばよかったと後悔しています……

<所感>
・やっぱり日本語配列が好きだと実感しました。
・ただ、カーソルキーはデフォルトでは設定されていないので、Remapで右下に設定しています。
・分割スペースバーは、ホームポジションからほぼ動かされることのない親指で押すスペースキーを、複数のレイヤーキーとして使用することができる点で画期的だと感じました。
・ちなみに、私は分割スペースバーを左からバックスペーススペース(長押しでレイヤー)スペース(長押しでレイヤー)エンターキー、で設定しています。
・エンターキーとバックスペースキーが近くなったにもかかわらずカーソルキーが右下にあるため、連続して文章を記述する際に結局ホームポジションを崩してしまう。対策として「J」「K」「L」「I」のレイヤーに、それぞれ「←」「↓」「→」「↑」を設定。(キーマップ詳細は、下記画像を参照ください。)
・右手親指と該当キーの入力でカーソル移動が可能になったため、文章入力中に手首を動かすことがほとんどなくなりました。すごい。すごい便利。
・スタビライザーはセットについてきたDurock 製のプレートマウントタイプ*23を使用しています。また、スタビライザーのルブの話 - 自作キーボード温泉街の歩き方 を参考にKrytox GPL 205 Grade 0 でルブしました。
・整音化はアルミトレイケースの不快な音を除去して「整音化」する | キオクノロンダリングを参考に行いました。ただ、ケースに入れたPE foam や O-ring のせいか、USB-c の接続部に負荷がかかっているようでした。接続部がもげたらと思うと不安で仕方ないので、いろいろ工夫しています。その過程で傾斜がフラットに近くなり、フラットプロファイルのキーキャップでの打鍵がものすごく楽になりました。これは思わぬ誤算でした。後ほど記事にまとめたいと思います。

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現在のTako.のキーマップ



使用したキースイッチについて

組み立てたキーボードについてで挙げた3台に異なるキースイッチをはめ込んで、数か月使用してみました。

個人の感想ですが、打鍵感を以下にまとめてみます。ちなみにまだルブはしたことがありませんので、悪しからず。

なお、キースイッチの「リニア」「タクタイル」「クリッキー」など聞きなれない単語が出てくると思います。
これらについてはサリチル酸さんの記事をご覧いただくとわかりやすいと思います。
salicylic-acid3.hatenablog.com


なお、私のお勧めもタクタイル軸です。市販のキーボードではCherry MX Brownがほとんどだと思うのですが、できればここに挙げたタクタイル軸のどれかを一度使ってみてほしい……挙げたもので国内最安はFeker Like Holy Panda(70円/個)ですが、けっこう重いので、最初はHako Violet(80円/個)の方がおすすめです。



静電容量無接点方式(HHKB Hyblid Type-s / 無印)
・ピアノの鍵盤を触っている感じ
・音も、「コンッ」「コツッ」など上品


■メカニカルキーボード
<リニア>
Kailh box red
→ コンっと軽い打鍵。軸ぶれもばねの擦れも感じず自然に使えるため、逆に書けることがない。ごめん。

Everglide aqua king
→ 押して、戻ってきたときの感触が唯一無二。他のリニアは指を押し上げる感覚があって、0→1というイメージだったけど、これは0→0.1→0.3→0.7→……という感じ。「浮かんでくる」感じ。気持ちいい!


<タクタイル>
Input club hako violet
卓球のラリーみたいな軽い感触と音。リズミカルに打鍵が続くと楽しい。一番ノれる。

Dark Jade
→指で障子に穴をあける感覚。めっちゃ気持ちいい。ただ音は大きい。
→打ち始めが重いので力加減が難しく、底打ちしてしまって指が痛くなることも。長時間打つのはちょっと厳しいかな? と思います。

Drop+Invyr Holy Panda
→コン! と硬く、強めの音。 音が心地いい。
→音は大きいので、家人が眠っている中や職場での利用はおススメしません。一番のお気に入り。

Feker like Holy panda
高音で、打鍵感もはっきりしています。打っていて気持ちいいです。
Drop+Invyr Holy Pandaを少し丸めた感じの印象です。ただ、私はDropからFekerの順に購入したためにDropの方を使っていますが、先にFekerを使っていたら無理にDropで購入しなくてもいいかなと個人的には思います。
→Fekerは比較的安価ですし、国内サイトのTALPKEYBOARD - 自作キーボードとパーツのショップ -さんで取り扱っているため、安心して購入できるので。


<クリッキー>
Cherry MX blue
→感覚はタクタイルに似ています。
→音の大きさとクリック感の大きさが比例しておらず、なんだか違和感がありました。底打ちするとじゃりっとした感覚も。
→総じてあまり好みではなかったです。

Novelkeys × Kailh box pink
→クリックバー方式で、リニアの感触にクリック音がプラスされた感じ。
→マウスクリックを、キーボードで行っている感じで面白い。レイヤーキーやマクロパッドで使用しています。




総じて

ただ書きたいことを書きたいまま連ねただけの記事になってしまった。
分けて書けばよかった……

お気づきの点がありましたら、コメント等でお知らせください。




この記事はJP60SS + Drop Invyr Holy Panda+ Everglide aqua kingで書きました。

―――
【使用機材】
※国内販売のないキーボードはやむを得ずAmazonへのリンクを載せていますが、メーカーのショップページAliEpressDrop 等で購入した方が安いのでご注意ください。

booth.pm

※メインデスクの下に入れて、キーボードトレイとして使用しています。高さもちょうどよく、非常に使い勝手がいいです。

―――

*1:男性が育休を長期で取得したことに関する記事も準備中です。奥さんの育児休業給付金の支給額についての箇所がまだ未記入なので、しばしお待ちを。6月末に育休に入ったのですが、2ヶ月後の8月末に手続き開始→9月20日時点で未振込で、ひと月当たりの支給額もまだわからない状態です。来月頭には来てくれ……!

*2:……まあだったらブログで継続して行っていたポスター作製のテンプレとか作れって話なんですが。それはそれ。

*3:このあたりの苦しさ、満たされなさについては別記事で公開します。

*4:キートップ、の呼称の方が馴染みがあるかもしれません。

*5:自虐というか揶揄として言っています。念のため。

*6:キースイッチは、押すとスイッチ内部の金属パーツが接触します。その機構を利用して電気信号をPCBに伝えるのですが、そのためにはPCBとスイッチが固定されている必要があります。そのためにはんだ付けが必要なのですが、このソケットをPCBにはんだ付けすることで、スイッチをはめ込むだけで使用でき、付け替えも容易になります。

*7:厳密には、ソケットをつけることが可能なもの、の意味でもあるのですが。また、ソケットははんだ付け済みでも、USBケーブルの接続部や記憶野であるPro Micro等のパーツは未実装だったりするので、注意書きはよく読んでください。

*8:出荷時に書き込まれている場合と、自分で書き込まなければならない場合とがあります。ファームウェアの書き込みと聞くとハードルが高く感じられますが、QMK チュートリアルサリチル酸さんの(初心者編)自作キーボードにファームウェアを書き込む - 自作キーボード温泉街の歩き方を参考にすれば、それほど難しくありません。

*9:プレートレスで設計されている場合もあるため一概には言えませんが、多くは。

*10:オルソリニアなど、大きいキーのないキーボードキットもあるため必須とは言えませんが、一般的なキーボードの場合には必要です。

*11:この記事では、「すでに組まれた状態で届くキーボード」をカスタムキーボードと呼称します。

*12:PCBへファームウェアの書き込みが必要な場合があります。その際の手順は、サリチル酸さんの(初心者編)自作キーボードにファームウェアを書き込む - 自作キーボード温泉街の歩き方が非常にわかりやすいです。

*13:ちなみに、自作キーボードにハマる前は、自宅では無印を、外出時にはType-Sを使用していました。これはフラットプロファイルのキーキャップを使用して日が浅いことも関係していると思いますが、ステップスカルプチャー(キーが列ごとに階段状になっており、キートップの傾斜角度が緩やかな凹型を描いてるような構造)の方が、私はミスタイプを減らせるようです。現在でも外出時にはHHKB Hyblid Type-Sを使っていますし、育休明けには職場に持っていくと思います。

*14:あえて「日本語普及配列準拠」と称しているこだわりは製作者HPのJP60SS | 天高工房をご参照ください。

*15:ただし、PCのハードウェアキーボードレイアウトが異なっている場合(例えば、自宅では英語キーボード設定のPCを、職場では日本語キーボード設定のPCを使用している場合など)では、キーコードが同じでもPCでは異なるキーを出力してしまいます。詳しくは、キーボード。日本語配列と英語配列。 - ツクモゲーム部をご覧ください。

*16:レイヤーを使えばキー数が少なくとも同じことですが、レイヤーという概念に慣れるまではやはり物理キーが多い方が使い勝手がいいと思います。個人的に。

*17:もちろん、ほかのキーを配置しても良いです。あくまでも、実際のユーザーの一例としてお考えください。

*18:(初心者編)VIAを使ってキーマップを書き換えよう - 自作キーボード温泉街の歩き方

*19:アルミ製は重量があるため、一般にプラスチックに比べて打鍵感がいいとされています。ただ、通常、プラスチックの方がかなり安価です。

*20:アルミトレイケースの不快な音を除去して「整音化」する | キオクノロンダリング

*21:PCBにねじで固定するタイプ。ほかに、PCBマウント(はめ込み式)やプレートマウント(PCBではなくプレートにはめ込む)ものなどがあります。

*22:アクリルプレートについては、おそらく1シーズン前のシーズン3を購入したからだと思います。オプションで付けられるアクリルプレートは最新シーズンのシーズン4のものが来たのではないかと。オプション含め購入するなら最新のものを選ぶとよいと思います。気にならない、もしくはオプション不要であれば、私のようにあえて前のシーズンのものを買うのもありです。アウトレットとして格安で購入できるので。

*23:PCBではなく、プレートにスタビライザーをはめ込んで固定するタイプ。ほかに、PCBマウント(PCBはめ込みタイプ)やスクリュー(PCBにねじで固定するもの)などがあります。

【備忘録】2021年2月27日~3月5日

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Tako.


大学図書館職員の Tako. です。

ご覧いただきありがとうございます。

 ここでは、今週見つけた気になるサイトを扱います。

【Tips】

Kochi Startup BASE(KSB)「つぎのほんだな」

note.com

「あなたの好きな、とっておきの本」を一冊寄贈していただくと、
その後ほんだなの本を無料で借りていただくことができます。
( 期間は2週間、借りられるのは一度に2冊まで )

というサービス。

本をチケットにしてリンクを作っていく、という流れは今後も続いていくだろうし、好きだなと思う。図書館でもできないだろうか……


ねとらぼ「沖縄県立図書館の同人誌即売会への参加」

nlab.itmedia.co.jp

もともと資料系同人誌即売会「資料性博覧会」*1もあるし、一箱古本市を企画する図書館員も多いので、あんまり不思議ではなかったけれど、この活動、もっと増えて欲しいなと思う。*2


木緒なち「デザイン同人誌」

販売ページはこちら。
kionachi.booth.pm

シナリオライター、小説家、アートディレクター、グラフィックデザイナー、バーチャルユーチューバー……さまざまな肩書きを持つ木緒なち🍃:ぼくリメTVアニメ化決定! (@kionachi) | Twitterさんの同人誌。

非常に勉強になります。おすすめ。


鈴木一平「See Through Captions」

リアル字幕。

最近、NetflixでもPrime Videoでも日本語音声+日本語字幕で観ていて、理解が楽だと気づいたので、このアイテムすごく欲しい。メモメモ。


【便利ツール】

「戯曲アーカイブ

playtextdigitalarchive.com

これすごい!
戯曲の脚本が無限に読める!


Google fonts material icon」

fonts.google.com

Yukiya Okuda / ツク郎くん™ (@alumican_net) | Twitterさんのツイートより。





―――

今週「読むべき本リスト」に追加した本

*1:まんだらけ | 資料性博覧会14

*2:大学内外に関わらず研究者を集めて、「研究成果の同人誌即売会」自体を企画しても面白い?

【備忘録】2021年2月20日~2月26日

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Tako.


大学図書館職員の Tako. です。

ご覧いただきありがとうございます。

 ここでは、今週見つけた気になるサイトを扱います。

【Tips】

森正弘「ロボットコンテストの教育的意義」

稲見昌彦⛅INAMI Masahiko (@drinami) | Twitterさんのツイートより。

ロボコンの歴史についての参考資料として。


著作権フィルターに検出されそうな曲をかけてライブストリーミングを妨害しようとした警官」は氷山の一角に過ぎない

p2ptk.org

yu koseki (@youkoseki) | Twitterさんのツイートより。

無許可配信対策として、一番安全な予防策かなと。


―――

今週「読むべき本リスト」に追加した本

【備忘録】2021年2月13日~2月20日

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Tako.


大学図書館職員の Tako. です。

ご覧いただきありがとうございます。

 ここでは、今週見つけた気になるサイトを扱います。

【便利ツール】

ゲームや電子書籍にぴったり!姿勢がシャントする「SYANTO Uリング」

camp-fire.jp

最近すっかり電子書籍に移行しているのですが、小指への負荷が大きく変形しないか不安になっていました。
このUリングがあれば負荷を減らせそうかなと。

作り自体は簡単そうですが、革製なので長く使えると良いなあ。楽しみ。


神山重彦「物語要素事典」

www.aichi-gakuin.ac.jp

zinbei (@tz036) | Twitterさんより。

ただ、

書籍版刊行に向けて準備をしておりますために、2015年以降、Web上の更新を停止しています。刊行まで、もうしばらくお待ち下さい。(2020年4月9日)

とあるので、書籍化もするようです。楽しみ。


brother iPad用ノートアプリ「BuddyBoard(バディボード)」

web.global.brother

iPad用のノートアプリ。
ブラウザ経由でスマホと同時配信もできる。

講義にも使えそう。今後のアップデートにも期待大。

詳細はこちらから。

ascii.jp


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今週「読むべき本リスト」に追加した本

【備忘録】2021年1月30日~2月5日

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Tako.


大学図書館職員の Tako. です。

ご覧いただきありがとうございます。

 ここでは、今週見つけた気になるサイトを扱います。


【Tips】

「デザインする際には、ユーザーの声を聞くよりも、行動を見なければならない。」

報告しやすいこともあって、普段の利用だけでなく講習会等のイベントでも、アンケートは欠かさずと言って良いほど行なっている。

けれど、正直、これ意味あんのかなと思っています。*1

鵜呑みにせず、行動を観察してインサイト*2見つけたいなあと思います。



丸善ジュンク堂書店、本の配達サービス開始 」

news.mynavi.jp

「本のウーバーイーツ」と書いている記事もありました。
今のところ都内だけかな?

オンラインとリアルの境目がなくなっていくなあ。


「令和2年の犯罪情勢」「犯罪統計資料(令和2年1~12月分【暫定値】)」公開

警察庁 (@NPA_KOHO) | Twitterより。

犯罪っていうと「自分には関係ない」と思う人が多いそうなのだけれど、自分だけでなく周囲の人間が、いつ被害者になるかも加害者側に回るかもわからないので、情報収集は大事です。

時勢の把握、トラブル防止のために、必読。


矢寺圭太「祖父の葬式に代えて」

矢寺圭太 (@yaterakeita) | Twitterさんより。

コロナ時代に「死ぬ」ことについて。
収束したらこの辺りの肌感覚は薄まってしまうだろうから。ここでご紹介だけさせてもらいます。
明日は我が身。


【便利ツール】

日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」

www.mlit.go.jp

にゃんこそば⛅データ可視化 (@ShinagawaJP) | Twitterさんのツイートから。

今は東京だけですが、今後は全国に規模を拡大予定とのこと。
活用方法、わたしは浮かばないんですが、何かに使える方もいるかと思うので、メモメモ。


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今週「読むべき本リスト」に追加した本

*1:自分が利用者だったら忖度するので。

*2:

【備忘録】2021年1月23日~1月29日

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Tako.


大学図書館職員の Tako. です。

ご覧いただきありがとうございます。

 ここでは、今週見つけた気になるサイトを扱います。


【Tips】

「日本人女性の「平均顔」と印象による顔の特徴を解析 個性や美の多様性を尊重するメイクアップ提案へ」

www.kao.com

女性のみですが、どのパーツの変化がどういう印象を与えるか、というのがわかります。

図書館もサービス業なので、対応時の印象は大事。
過去にはカレントアウェアネスに、こんな記事も。
E1935 - 図書館界で働く人向けのスタイリングセミナー<報告> | カレントアウェアネス・ポータル


Quora「信教の自由が保証されているはずなのに、なぜ創世論や疑似科学は否定されるのですか?単に信じる宗教の違いでは?「科学的に正しい」と「(私が信じる)神はそう仰っている」の違いは何ですか?」

jp.quora.com

大学図書館だと、データベース等の検索方法を説明する前に、前提として「信用できる情報とはどういうものか」ということを、講習でも話す必要がある。*1

これって結構、「科学とオカルトの違い」という切り口でも説明できるかもなあとふと。

あわせて池田清彦さんの『科学とオカルト』にも目を通すと吉。


Toggeter「「物を触りながらじゃないと会話中に意識が飛ぶ」話すときは相手の目を見て、何も触らないが"当たり前"だと思ってた」

togetter.com

電話対応が病的に苦手で、会議とか打ち合わせでも話の内容を追えないことが多くある……。

なんでだろう、というより「どうしたら良いんだろう」という気持ちが強くあったので、このまとめを参考に、改善してみようと思います。


「家事を遂行すると報酬がもらえるシステム」

掲示物のデザインメモとして。

「コピー料金 モノクロ10円!」
「本のリクエスト 無料!」

とか、やっても面白いかも。後で案を作ってみるみる。


「「面白い」を理由にゲームを買う人はいないよね、という話を画像一枚にまとめてみました。」

企画の広報がうまくいった試しがないので、勉強として。
「どんな内容か」のわかりやすさって大事だなと思います。

詳細版のnoteはこちら。
note.com


「祖父母と子育て世代で子育て常識が違うこともあります。」

年代によって習得してきた常識に違いがある、という観点でピックアップ。

たまたま、自分ごとで目についたというのもありますが。
利用者理解として。


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今週「読むべき本リスト」に追加した本

*1:ゴールがどこにあるのか示すためには、必須の要素だと思っています。

【備忘録】2021年1月16日~1月22日

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Tako.


大学図書館職員の Tako. です。

ご覧いただきありがとうございます。

 ここでは、今週見つけた気になるサイトを扱います。


【Tips】

「「画面の前で2時間」が耐えられない! スマホ世代の集中力に異変」

dot.asahi.com

自分にも当てはまることなので。*1



余談

今週は、ブログのアイキャッチの変更等、メンテナンスを行なったのでここまで。
来週は本調子に戻れると良いなあ。


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今週「読むべき本リスト」に追加した本

*1:Netflixを倍速で見ながらTwitterで情報収集しつつポテチを食べる。