Liber-arium の再構築<リフレーミング>

Liber-arium の再構築<リフレーミング>

現役大学図書館職員の発見と共有。

【Tips】「貸出」と「返却」の対応関係にかんする疑問

 最初に書いておくと、ここでは「貸出」と「返却」というネーミングについて取り扱いますが、解決策の提示はできません。単純に、疑問というか今後の課題として残しておきます。



 「貸出・返却」と並列に書いてはいるものの実はこれって対応関係にないよねって思っています。



 どういうことかと言うと、

・「貸出」をするのは、図書館
・「返却」をするのは、利用者

 このように、この言葉(フレーズ)を読む主体がちぐはぐになっていることがわかります。


POINT

「貸出返却カウンター」というのは、誰に向けた案内なのだろう?


 サービスの案内としてなのだから、利用者を主体にしたい。

 と考えると、

「借受」「返却」


 のような感じ? とも考えられるけれど、どうにも語感が悪い気がします。

 出典が思い出せなくて恐縮ですが、ネーミングについて『AC:BC』の法則というのがあります。*1



 「貸出」は「かし」+「だし」
 「貸出」はこの法則に当てはまっています。



 加えて、濁音・半濁音のネーミングの賞品はヒットにつながりやすいという話もあります。*2



 貸出(かしだし)は語感としてとても強い。



 ただやっぱり利用者に向けた案内なのだから、このままでいいとも思えません。
 
 海外の図書館でも、

・貸出:check out(もしくは take out)
・返却:return

 と表現するようなので、対応関係ができています。

 どうにか新しいネーミングを模索したいなーと、常日頃ぼんやりと思案しています。
 いい案があれば教えてください。



―――

【関連書】

*1:孫引きで申し訳ないのですが、物語社の記事をここでは引用しておきます。制作会社 会社案内 パンフレット 東京 物語社 仕事のヒント3

*2:これも根拠不明ですが、通説として流布されています。