Liber-arium の再構築<リフレーミング>

Liber-arium の再構築<リフレーミング>

現役大学図書館職員の発見と共有。

【Tips】【本紹介】企画を立てるときに/玉樹真一郎『「ついやってしまう」体験のつくりかた』ほか

 具体的なアイデアが載っているわけではありませんので悪しからず。

 もっと抽象的な考え方の基となることが書かれているので、アイデアの枝葉を増やしてバリエーションを豊かにしたいという人向きではありません。

 まずは大元の根っこを太くしたいという方におすすめです。



*1

*2



 共通している主張は、人は「こうなったら、そうなる」という「仮説」と「実証」を通じて「わかる」にたどり着くということ。

 そして、動いてほしい相手が「自発的に仮説を立てる」のを促す環境を整えることが、良質な導線のつくり方である。



 ……ということだと私は読みました。


商品やサービスの「良さ・正しさ」を伝えるよりも、まずは商品やサービスとの関わりかたが直感的にわかることを優先すること。これこそが「ユーザに寄り添う」の本質だと考えます。"(『「ついやってしまう」体験のつくり方』P.99)

 これはイベントや閲覧(サービス系)だけでなく目録にも言えることだと思います。


 請求記号に規則性があること、また、その順に書架に並んでいること。


 これらが乱れていると、仮説が立てられず、それが実証されたときの喜びもなく、どうして間違っているのかも「わからない」。



 ……苦しい。(マンパワー不足で手が回らないところを想像した。)



 とはいえ、利用者から見たら、一番大事なことは職員のサービスでも素敵な企画でもなく、探したいものが探せるってことなので。

 それを踏まえつつ、どう工夫するかということを考えていく必要があるんだろうなと思っています。(また胸が苦しくなってきた。)



 ……企画の話をするつもりが、結局サービスの話に戻ってしまった。

 でも、企画と言っても展示やイベントばかりではないので。



 例えば、マンパワー不足を解決するための対策も「企画」でしょうし。*3


「遊び」は先の通り、「あてどない」、「浮遊」と「同調」「宙づり」の行動です。
「企て」とは「投企=目標や計画を立てて、それを達成する行動」だそうです。" (「「遊び」から見る人間の本質(西村清和さんをお迎えして))」*4



 これは私の所感ですが、最近はこの「企て」が透けて見える「遊び」は忌避される傾向にあるなあと感じていて。



 「どう? こんなのが好きなんだよね?! わかってるよ~ウチらは」という態度のコンテンツは冷めるというか……*5



 選書企画も「図書館に有用な本を選んでもらいたい」というこちらの思惑が匂ってしまって、白けてしまうのだと思っています。「おびくじ」*6が好評だったのは、企てのない、ただの「遊び」だったからではないかと。


 業務としてやる以上、企てがないのにやるわけにいかないので仕方がないことではあるんですが、だからこそ、なるべくこの「企て」をうまく隠したい、という考えから立脚して、最近は企画を考えるようにしています。



 ご参考になれば幸いです。
 ではまた。


―――

【参考】
news.line.me